「WEB招待状」という言葉は聞くけれど、実際にどういうものかは分かりにくい。紙のように手元に残らないぶん、送り方も、返事のもらい方も、想像がつきにくい。
このページは、使ったことがない人が読んで、仕組みが分かることを目指して書いた。
WEB招待状の仕組み
やることは4つしかない。
| やること | 中身 | |
|---|---|---|
| ① | デザインを選ぶ | 用意されたテンプレートから選ぶ。日時・会場・地図を入力すると招待状ができる |
| ② | URLをゲストに送る | LINEやメールで送るだけ。住所を聞かなくていい |
| ③ | ゲストはクリックで返信 | 開いて、出席か欠席かを選ぶ。はがきを書いて投函する手間がない |
| ④ | 出欠が自動で集まる | 一覧で見られる。アレルギーや同伴者も一緒に聞ける |
紙の招待状でいちばん時間がかかる「住所集め」と「印刷」と「投函」が、まるごと無くなる。
招待客数の全国平均は52.0人(※1)。この人数ぶんの住所を聞いて、確認して、書き写す工程が消える、と考えると分かりやすい。
紙と、変わるところ・変わらないところ
| 紙 | WEB | |
|---|---|---|
| 住所を集める | 必要 | 不要 |
| 印刷 | 3〜10日 | なし |
| 宛名書き・投函 | 必要 | なし |
| 出欠の集計 | 返信はがきを手で数える | 自動 |
| 返信期限 | 1ヶ月前 | 1ヶ月前(変わらない) |
⚠️ 返信期限は変わらない。席次表も引き出物の数も、返信が揃わないと確定しない。ここは紙でもWEBでも同じ。
変わるのは、そこまでの助走が短くて済むところ。紙は4ヶ月前から準備を始めるが、WEBは住所集めが要らないぶん、直前まで動ける。
WEB招待状でできること
ご祝儀・会費の事前決済
ゲストが出欠の回答と一緒に、ご祝儀や会費を払える機能。当日に現金を集めて数える作業が減る。会費制のパーティーだと特に効いてくる。
⚠️ 使うと手数料がかかる。しかも人数分。 ここは後で詳しく書く。
QRコード受付
ゲストのスマホに出るQRコードを、当日の受付で読み取る。名簿から名前を探す作業がなくなるので、受付の列が短くなる。
事前決済を使わなくても、QR受付だけ使うことができる。
さらに、当日に現金で会費を集める場合でも、受付リストで「未回収/回収済み」を管理できるサービスがある。受付でQRを読んで、会費を受け取ったらその場でステータスを変える、という使い方になる。
⚠️ 会費制のパーティーだと、誰から受け取ったかを紙で管理しなくてよくなるのは大きい。⚠️ 領収書が要る場合は、主催者側で用意する。
紙との送り分け
同じ式で、紙とWEBを両方使える。上司や親族には紙、友人にはWEBという分け方をする人が多い。
⚠️ 年配のゲストや、スマホを使わない方には紙のほうが無難。全員をWEBにしなくていい、というのがこの機能の意味。
サービスによって付いているもの
サービスによっては、次のようなものも付いている。
- WEB席次表(招待状と同じ画面で席順を見せる)
- リマインドの一括送信(返信がまだの人にだけ送る)
- お礼状(式の後に送る。結婚報告としても使える)
- 多言語対応(海外のゲストがいる場合)
事前決済の手数料について
ここだけ誤解しやすいので、先に書いておく。
まず、使わなければ0円
手数料が発生するのは、事前決済の機能を使ったときだけ。当日に現金でご祝儀を受け取るなら、かからない。
⚠️ 「WEB招待状にすると手数料がかかる」というのは誤り。正しくは「事前決済を使うなら手数料がかかる」。
事前決済は、使わなくていい機能。 ここは自由に選べる。
どのくらいかかるのか
おおむね2.5%〜4.8%(サービスと決済方法によって異なる)。これに加えて、振込手数料(数百円)がかかるサービスもある。
手数料はゲストひとりの支払いごとに発生する。つまり人数分かかるので、招待客が多いほど積み上がる。
⚠️ 料率はサービスと決済方法で変わる。申し込む前に、各社の公式で確認を。
「ご祝儀」で集めるか、「会費・チケット」で集めるか
ここはサービスによって考え方が違う。
| 集め方 | 向いている式 |
|---|---|
| ご祝儀として受け取る | 一般的な披露宴。金額はゲストが決める |
| 会費・チケットとして販売する | 会費制のパーティー、二次会。金額を主催者が決める |
会費制やチケット制を前提にしたサービスもある。会費制のパーティーや二次会をするなら、そちらのほうが合う。
⚠️ 自分の式がどちらなのかを先に決めてから、サービスを見たほうが早い。
使うなら、早めに申し込む
事前決済の機能は、申し込んですぐ使えるとは限らない。本人確認書類の提出や、受取口座の登録、審査が必要なサービスがある。
⚠️ 直前に思い立っても間に合わないことがある。 使うと決めているなら、招待状を送る前に申請しておく。
⚠️ 当日に現金で集める場合も、受付リストで支払い管理をするなら申請が要ることがある。「現金だから申請は要らない」とは限らない。
また、集めたお金が振り込まれるのは式の後(2週間ほど後になるサービスもある)。当日の支払いにご祝儀を充てる予定なら、ここは要注意。
誰が負担するのか
ふたりが持つか、ゲストに持ってもらうかを設定で選べる。サービスによっては「ゲストに選んでもらう」という3つ目の設定もある。
| 設定 | ゲストが払う額 | ふたりが受け取る額 |
|---|---|---|
| ふたりが負担 | ご祝儀の額そのまま | ご祝儀 − 手数料 |
| ゲストが負担 | ご祝儀 + 手数料 | ご祝儀の額そのまま |
⚠️ ゲスト負担に設定すると、ゲストはご祝儀に手数料を上乗せして払うことになる。ご祝儀という性質上、迷いやすいところ。ふたりで先に決めておくとよい。
ブラプラは「どちらが払うというマナーは無いので、ゲストに委ねる設定がいちばん使われている」と案内している(運営の見解であって、確立した慣習ではない)。
3つのサービス
性格がそれぞれ違う。 どれが上ということはなく、デザインの方向性が違うと考えたほうが近い。
ブラプラ
デザインは339テーマ、色と機能の組み合わせで17万通り以上。アニメーションつきのものもある。招待状のほかにWEB席次表があり、多言語(英・韓・中)にも対応している。
招待状の専門サービスではなく、結婚式まわりの商品を扱うプラットフォーム。累計500万人が利用し、3,000会場以上への持ち込み実績がある(※2)。
Dear
グッドデザイン賞と、A'Design Award(イタリア)を受賞している。テンプレートは40種類以上で、3Dアニメーションを使ったものもある。「格式のある式場にも合う」という方向に振っているサービス。
式後に送るお礼状があるのはDearだけ。結婚報告や出産報告、年賀状としても使えるので、式が終わってからも出番がある。
ヨブナラ
イベント運営の道具としての性格が強い。 会費制のパーティーや二次会と相性がいい。
事前決済も「ご祝儀」ではなく「チケット販売」という形をとる。主催者が会費を決めて、ゲストがカードで払う。金額が決まっている会に向いた作り。
QR受付と、イベント後アンケートがついている。式の後にゲストへアンケートを送れるのは、3つの中でヨブナラだけ。
当日に現金で会費を集める場合も、QR受付で回収状況を管理できる。「当日支払いチケット」を作っておくと、受付リストに「未回収」と出る。受け取ったら「回収済み」に変える。会費制の幹事をするなら、ここが効く。
月額プランや法人向けプランもある。二次会やパーティーの幹事をする場合にも使いやすい。
デザインは、見てから決める
ここまで仕組みの話をしてきたが、実際に選ぶときはデザインで決める人が多い。
そして、デザインの好みは人によって違う。文章で「40種類」「339テーマ」と書いても、自分の式に合うものがあるかは、見ないと分からない。
3社とも、登録だけなら費用はかからない。 登録すると編集画面が開いて、デザインの一覧を見られる。
まず全部登録して見てみて、好みのデザインがあったところを選べばいい。
同じ「WEB招待状」でも、用意されているデザインの雰囲気はサービスごとにかなり違う。 1つだけ見て決めると、好みのものに出会えないまま終わることがある。
⚠️ 招待する人数やプランによっては費用がかかる。料金は各社の公式サイトに出ているので、申し込む前にそこで確認を。
よくある質問
Q. 紙の招待状より失礼になりませんか?
A. 気にする相手がいるなら、送り分けるという方法がある。3社とも招待状を複数パターン作れるので、上司や親族には紙、友人にはWEB、という使い方ができる。
Q. 会場に持ち込めますか?
A. 会場によって扱いが違うので、担当プランナーに確認するのが確実。ブラプラは3,000会場以上への持ち込み実績を公開している。
Q. 複数のサービスに登録してもいいですか?
A. 問題ない。登録だけなら費用はかからないので、デザインや操作感を見比べてから決められる。
むしろ、複数見たほうが好みのデザインに当たりやすい。
Q. ご祝儀の事前決済は使ったほうがいいですか? A. どちらでもいい。使えば当日の現金管理が減るが、手数料がかかる。使わない選択もできるので、無理に使う必要はない。
Q. 手数料はゲストに負担してもらえますか? A. 設定で選べる。ブラプラは「新郎新婦/ゲスト/ゲストが選ぶ」の3通りから選べる。ふたりで先に決めておくとよい。
Q. スマホを使わないゲストがいます。 A. その人だけ紙にすればいい。全員を同じ方法にする必要はない。
残りの期間で、何が間に合うか
WEB招待状は、紙より直前まで動ける準備のひとつ。ただ、準備には始める時期を逃すと選べなくなるものもある。
残り月数を入れると、間に合うものだけを並べたカレンダーになる。
全体の流れはこちら。
出典
料金・機能は 2026年8月18日に各社の公開情報で確認。料金は変わるため、申し込み前に公式サイトで確認を。
- ※1 招待客人数の平均52.0人:株式会社リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」(2024年10月25日発表/全国〈沖縄県を除く〉/集計サンプル3,656人)
- ※2 ブラプラの実績・料金・手数料:ブラプラ公式サイトおよび管理画面の記載
- Dearの料金・手数料・受賞歴:Dear公式サイト(プラン・料金ページ/よくある質問)。運営は株式会社くふうウェディング
- ヨブナラの料金・ゲスト枠・機能・チケット販売の手数料:ヨブナラ公式サイト
(料金ページ/よくある質問/使い方ガイド「チケット販売(事前決済)機能とは」
https://yobunara.com/w/guide/prepayment-guide /2026年9月4日確認)